2010年10月28日木曜日

デザインの力でコストを下げる

いいデザインと感じられる製品は、
同様の機能をもつ他の製品に比べて、
値段がやや高いと感じることがある。

「いいデザインは付加価値なので、高く値段をつける」
ということなのだろうか。

これと逆のこと、

すなわち、いいデザインと感じさせながらも、
手頃な価格を実現することもできるのではないか。

デザインという行為を、
製品開発の最終工程での「お化粧」としてとらえてしまうと、
コスト増につながりやすい。

一方で、製品開発のプロセスの初期段階から、
「顧客にとっての価値を発見すること」を、
デザイン行為と捉え直すことが大切だと感じる。

顧客にとっての価値が、開発の初期段階から発見できていれば、
その価値の実現に注力することができ、
お化粧的な旧来のデザイン行為を、
本質的でないステップとして、そぎ落とすことができるかもしれない。

それは、結果としてコスト削減につながるだろう。

「いいデザインは、高くて当然」という認識のままでいると
そのいいデザインが普及せず、
消費者と供給者の双方が損をしてしまう。

いいデザインというものは、
魅力的な機能を有しているだけでなく、
無駄を排しているものだと思う。

コスト削減にもつながる、本質的なデザインが、
求められる時代になってきているのではないだろうか。

そのデザインは、価値生み出しているのか、それとも飾り付けなのだろうか。

2010年10月27日水曜日

日経電子版のiPhoneアプリは便利

日経電子版のiPhoneアプリが先週公開され、使い始めてみた。

今まで、iPhoneで読もうとする場合は、
Safari(Webブラウザ)で読むしかなかったので、
あまり実用的とはいえなかったが、
このアプリのおかげで、iPhoneでも、とても読みやすくなった。

一度記事を読み込んでおけば、オフラインでも読めるので、
地下鉄などの移動中でも、ストレスなく読めるのはありがたい。

一方で、

一面トップの記事であっても、その他の記事も、
すべて同じフォーマットなので、

読むときの気分がニュートラルになり過ぎる

のも事実である。

文字情報であっても、見た目のメリハリが大切と感じる。
ただ、紙の新聞紙面のレイアウトを再現すればよいという
単純な事でもないような気もする。

デジタルガジェット上でのニュース記事の見せ方は、
これからも試行錯誤がつづくのだろう。

ちなみに、iPadアプリのFlipboardは、
実験的とはいえ、なかなか面白い見せ方をしてくれ、
iPad上で愛用している。

2010年10月21日木曜日

東京の空は意外と広い

六本木から青山方面を臨む。
(2010年5月14日撮影)

2010年10月20日水曜日

創造力と想像力

新しい価値を生み出そうとするとき、

創造力(creativity)

の重要性は、常に意識されることだと思う。

一方で、日本語では同じ読み方になる

想像力、すなわちimaginationも、

creativityと同様に、重要なのではないか。

この「想像」という言葉は、日本語では、
ネガティブな意味で使われることがある。

「想像の話じゃなくて、現実味のある話をしてくれないか?」

という感じで。

しかし、創造(creation)という行為は、
想像(imagination)を形にする行為に他ならないのではないかと思う。

imaginationが形をともなったとき、
それは「想像の産物」でなく、
現実の価値を表すものとなるだろう。

imaginationの豊かさが、
creativityの能力と大いに関係しているはずだ。

創造力の低下をなげく前に、
想像力が発揮できているかを気にかけておきたいと思う。

2010年10月19日火曜日

自分の想像力の範囲を超える方法

例えば、「子供用の歯ブラシをデザインする」というテーマが与えられたとしたら、
どのようなプロセスでデザインしていくだろうか?
以下のような感じで考えることが多いかもしれない。

Step 1. 対象となる子供の年齢の範囲を設定し、その子供たちの手の大きさの平均値を調べる
Step 2. 大人の手の大きさの平均値を調べる
Step 3. 大人用の歯ブラシを、子供用の大きさに合わせて縮小する

このようなやり方は、論理的には正しく見える。

ここで、実際に子供が歯磨きをしているところを観察してみるとどうなるだろう。

観察してみると、子供は大人ほど手先が器用でなく、
歯ブラシをわしづかみにして磨いている様子を発見できるかもしれない。

そのとき、

「子供サイズの歯ブラシは、わしづかみするには細すぎる」

ということに気づけるだろう。
そして、「子供が握りやすい歯ブラシのグリップ」というテーマが見つかり、

「大人用より太いほうがいいんじゃないか?」というアイデアにつながっていく。

先ほどの、論理的に正しいはずのやり方と、逆の結論が得られるのだ。

自分の想像力の範囲では、
「子供用は小さくする」というあたりまえの発想から抜け出すことは難しいが、
観察によって現実を知ることで、
自己の想像力の範囲を簡単に超えられることがある。

IDEOなどのデザインファームが、観察の大切さを主張するのは、
こんなところに理由があるのだと思う。

参考: 発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

2010年10月18日月曜日

2010年10月15日金曜日

未知のアフォーダンスを発見する

深澤直人さんのwithout thoughtや、IDEOのthoughtless actsのことを考えながら、こんなことに思いを馳せてみる今日この頃。

アフォーダンスという言葉の意味は、モノが持つ特徴(色や形、材質など)や、それが置かれた状況が、それを使うユーザに対して、そのモノ自体をどう使うかについてのメッセージを発していること、という感じだろう。

例えば、バス停でバスを待っているときに、その近くにガードレールがあったら、無意識に座ることがあるだろう。ガードレールは座るためのものではないと知っているけれど、思わず座りたくなる。

そんなとき、そのガードレールは、座ることをアフォードしている、と捉えることができる。

私たちが、さまざまなモノと触れ合う中で、その使い方を教わったり、強制されていないのに、思わずそう使っている、という状況があることに気がつく。

私たちが、日常生活の中で、あるいは仕事の中で、無意識のうちに行なっていること。そこに注意を向けると、いいデザインとは何か、ということに対してのヒントが得られるかもしれない。

人を観察することによって、その人にとっての「未知のアフォーダンス」を発見することができるかもしれない。

雨の日、傘立てのないスーパーの入り口。傘置き場として完璧な場所。これよりエレガントな傘立て・傘置き場をデザインしたいものだ。

関連項目:アフォーダンスの力

2010年10月14日木曜日

内面の美しさが外観に現れる

その対象がなんであれ、
美しいと感じるものは、
その内面の美しさが滲みだしてきたのだ、
と思うことがある。

「外観は、内面の表れである」という考え方は、
多くの場合に当てはまる、という印象。

本当の美しさは、中身がないと表現できないのではないだろうか。

「機能美」という言葉がある。
目的を達成するための機能が実現されたとき、
そこに美しさが宿る。

ある目的のための機能を実現する手段は、おそらくたくさんある。
その手段のうち、余計な飾りが取り除かれ、本質がデザインされたとき、
美しいと感じるのだろう。
ゴルフクラブは、その設計思想が、美しさに現れやすい工業製品の一つであろう。構えたときに、「これならうまく打てる」という感覚を与えてくれるクラブは、そのスペックだけでは語れない美しさを持っている。

2010年10月13日水曜日

その行為はデザインだろうか?装飾だろうか?

デザインについて考えるとき、デザインと装飾、この違いを意識するようにしている。デザインと装飾の違いは、どこにあるのだろうか。デザインについて語られているとき、「それは装飾のことでは?」と感じることも、しばしばである。

一つの考え方として、「装飾は、加えること」、「デザインは、余計なものを引いていくこと」、といえるかもしれない。

素材に対して、飾りを加えていくことで、楽しさ、美しさを演出することが、装飾ということだとしたら、デザインというのは、混沌とした現実から本質を見つけ出し、不要なものをそぎ落としていくという行為、と捉えてみたくなる。

なにかを加えたくなったとき、ほんとうにそれは必要なのかどうかを考えることが、デザインという行為の大切なステップなのではないかと思う。そしてその結果、加える代わりに、そぎ落とした方が魅力的になる、ということにたどり着くことがあるかもしれない。

2010年10月6日水曜日

気軽に飲めるホテルの部屋のドリンク

ホテルの冷蔵庫に入っているドリンクは、
多くの場合、「ホテル価格」であるが、
そうでないホテルもある。

伊東温泉にある「アンジン」の部屋にあるドリンクは、
コンビニ価格と同等なので、気軽に利用できる。

このホテルには、立派な食事処はあるが、
バーラウンジがないので、
部屋で気軽にビールを調達できるのはありがたい。

2010年10月5日火曜日

日常の中の非日常空間

東京メトロ千代田線、国会議事堂前駅。

週末の昼下がり

Street Surfer

東京ミッドタウンの駐輪場で先日見かけた変わった自転車。前輪が小さな4輪になっていて、安定性がよさそう。ここを見ると、なかなかアグレッシブなライディングが可能な模様。

2010年10月3日日曜日

HIS MASTER'S VOICE

蓄音機に耳を傾ける犬。
ビクターのマスコットキャラクターとして有名だけれど、
この絵のタイトルが、また最高にセンスがよろしい。

"HIS MASTER'S VOICE"

It's cool!

2010年7月30日金曜日

ハードウェアとしてのKindleの存在理由

Amazonから、Kindleの新しいハードウェアが発表された。価格も大幅に安くなって、使い勝手も向上しているようだ。

一方で、iPhone/iPad用のKindleアプリもバージョンアップして、辞書引きができるようになった。

今まで辞書引きは、ハードウェアのKindleではできたが、iPhone/iPadアプリではできなかったので、とてもうれしい機能追加になった。

しかもiPhone/iPadアプリなら、指で単語をワンタッチするだけで、辞書を引けるので、この上ない便利さだ(ハードウェアのKindleの場合は、カーソルを単語まで移動させる必要がある)。

ハードウェアのKindleの良さは、軽量であること、3G回線でいつでもKindle Storeにつなげられることだと感じているが、今回の辞書機能の追加で、iPhone/iPadアプリのKindleに、より魅力を感じるようになった。

もともとWeb上の書店として出発したAmazonが、今後もハードウェアとしての電子ブックリーダーを作り続けるのかどうか、判断をすべき時がくるのかもしれないが、おそらく作り続けるのではないか、という気がしている。

紙や電子、どんな形態であっても、顧客に本を提供するというサービスに責任をもつのなら、本を読むために「他社のデバイスを買ってください」とは、ベゾス氏は経営者として言いたくないのではないか、と思う。

「経営の効率化」という視点だけで判断するのではなく、「顧客に何を提供することを目指しているのか」という企業の存在理由に根ざした判断が、大切になると思う。

アップルはアップルの目指す方向に向かって、iPhoneやiPadを進化させて行くことだろう。その方向が、Amazonの目指す方向と一致しないこともあり得る。

その時、ハードウェア版のKindleを出し続けていることが、顧客の読書手段を守ることにもつながるのではないか、と思う。

紙か電子かに関わらず、本というメディアに対する愛情や思い入れを持ち続ける企業に、電子書籍の市場をリードして欲しいと願っている。

2010年7月11日日曜日

飛躍した進化を見せた iPhone 4

iPhone 3Gを使用して1年3ヶ月。

3GSの発売の時には、3Gを購入して3ヶ月ということもあり、
見送っていましたが、今回の"4"の発売では、発売前から予約を入れ、
昨日手に入りました。

私の場合、6月16日にソフトバンクオンラインショップで予約し、
7月6日に「本申し込み」の連絡が来て、
配達日指定で7月10日に届きました。

待ったかいがあったというべきか、
3Gから4への機種変更は、「性能の飛躍」を感じさせるものでした。

3GSとの比較の場合は、サクサク感はさほど変わらないかもしれませんが、
勢いでiOS4をインストールしてしまった3Gの遅さは耐えがたく、
手にしたiPhone 4の軽快さを印象づけました。

高精細な液晶画面も評判通りですばらしく、
小さな文字もなめらかに表示されるので、
画面の小ささを忘れるほどです。

ハードウェアの進化のスピードは、ものすごいものがありますね。

3Gを手に入れたときは、液晶保護フィルムやハードケースなどで、
本体を保護していたのですが、
3GSが出たときに、「こんなに早く進化するのか」と実感し、
この手のデジタルデバイスは、結局「壊れる前に買い替えることになる」
という考えになりました。

それ以来、3Gは液晶保護フィルムもケースも付けずに、
「ハダカ」で持ちあるき、キズなども気にしなくなりました。

iPhone 4が納品されて、それまで3Gで使っていた環境が、
iTunes経由でそっくり4に移ったとき、

つくづく、

「使っていたのはこの中身なのだな〜」

と感じた次第です。

来年あたりは、またどんな飛躍があるのか、
今から楽しみです。

2010年5月4日火曜日

縦構図で撮る写真

写真を撮るときは、以前はほとんど横構図で撮っていた気がするが、iPhoneで写真を撮るようになって以来、通常のデジカメでの撮影でも、最近はほとんど縦構図で撮影していることに気がついた。

通常のカメラは、普通に構えると横構図になるが、iPhoneやケータイで撮影する場合、普通に構えると縦構図になる。

構えやすさが、結果的に構図の縦横を決めているだけかもしれない。

ただ、通常のデジカメを使うときも、最近は意識して縦構図で撮影することが多くなった。特に広角レンズで縦に構えると、仰角との兼ね合いでかなりダイナミックな写真が撮れることがある。

動画映像はテレビも含めて横長が通常だけれど、写真などの静止画は縦長での楽しみ方もあるようだ。

2010年5月3日月曜日

Apple TVで楽しむインターネットラジオ

Apple TVを購入してしばらく経つ。

最近は、インターネットラジオをTVのスピーカーから聴くという使い方をしていて、とても便利だ。

画面には、インターネットラジオ局の名前と、その時流れている曲名・アーティスト名が、黒バックのスクリーンに映し出され、いい雰囲気で曲を楽しむことができる。

iPhoneやiPadの陰に隠れて、Apple製品の中では注目されないデバイスかもしれないが、ウチでは毎日活躍してくれている。

2010年4月4日日曜日

日経電子版への期待

先日、日経新聞の有料電子版が発表されました。

私は、まずは無料の登録会員になってみて、
速報ニュースのメール配信サービスなどを利用していましたが、
有料会員の登録を、今日行ってみました。

紙媒体も契約しているので、紙の購読料にプラス1000円で、
電子版の有料会員になれます(電子版のみの場合は、4000円)。

Webで読む横組の記事は、印刷用フォーマットに簡単に変換でき、
シンプルなレイアウトで印刷もできます。

また、「保存」ボタンをクリックすれば、
100件までの記事を、Myページにリストアップすることができ、
後で参照したい時に便利そうです。

有料版は、紙媒体のレイアウトもWeb上で読めるのですが、
Flashで実装されているため、
今のところFlashをサポートしていないiPhoneやiPadでは、
紙媒体と同じレイアウトでは読めないようです。
(Web用に横組で書かれた記事はiPhoneでも読めます)

iPadが米国で発売開始になり、
日本でも今月末に手に入るということで、
私も購入を検討しています。

iPadで日経電子版を読む際には、
紙媒体のレイアウトで読むことは、当面できないようですね。
紙媒体のレイアウトは、拾い読みするのに便利なので、
少し残念です。

Web Browserは、その名前ほどには、
Browsing(拾い読み)しやすいわけではないのが、
気にかかるところです。

一方で、Web版のいいところは、
速報記事が時々刻々アップされたり、
過去の関連記事などをどんどん辿ることができるところですね。

紙の新聞が持つ、広い面積だからこその利点と、
ハイパーテキストだからこその利点の双方を、
うまく組み合わせた形に期待します。

日経電子版のiPad用アプリの登場を、
心待ちにしています。

関連記事:新聞のデザイン

2010年3月6日土曜日

車にとっての運動性能と環境性能の両立

今年のジュネーブショーで、
Porsche 918 Spider Concept という車が発表されました。

以前の、ポルシェ カレラ GTを、
さらに「サイバーな感じ」にしたような外観は、
それなりに魅力的ですが、
驚いたのは、その中身でした。

それは、最高速度320km/hを達成するスーパーカーであると同時に、
リッター33kmの燃費を実現する、プラグインハイブリッドカーでもあるとのこと。

まだコンセプトカーの段階ですが、
「燃費のいい超ハイパフォーマンスカー」が実現する日も、
近いのかもしれません。

2010年2月15日月曜日

カメラに写った映像の色情報を得られるiPhoneアプリ

「これいい色だなー」と感じたとき、
それが画像ファイルであれば、
画像編集ソフトによくある「スポイトツール」を使って、
その色情報(RGBの値)を得たりしてます。

それが画像ファイルでなく、
今見ている景色だったり、モノだったりすると、
一度デジカメで撮影してから、上記の作業をする必要がありました。

ところが、

GetColorsAR

というiPhoneアプリは、
iPhoneのカメラに写った映像の、
任意の場所をタップすると、
その場所の色情報を表示してくれ、
しかも、その映像の上に色情報をオーバーレイした形で、
写真として保存できます。

一般的には、地味な機能かもしれませんが、
欲しい人にはとても便利で、感動してます。

2010年2月11日木曜日

Google BuzzはGmailユーザーなら便利

Googleから、Buzzという、Twitterにも似たサービスが開始されましたね。

どんなものかと試してみたところ、
Google Buzzは、Gmailに対する機能追加、
という形で提供されているようです。

Buzzの機能として、
Twitterのようなつぶやきにも使えますし、
Twitterのつぶやきを、Buzz側で見ることもできます。
ただし、Buzz側でのつぶやき(投稿)を、
Twitterに転送することは、今のところできないようです。

フォロー/フォロワーは、
Gmailアカウントを持っている人同士に限られるようですので、
他のメールサービスを使っている人にとっては、
Buzzを使う必然性が、あまり高くないように感じました。

Googleが始めたBuzzが、
最初からTwitterと連携(Twitter -> Buzzの片方向だけですが)するように
作られていることからも感じるのですが、
今現在のインターネット上のソーシャルメディアは、
Twitterを中心にして、その他のサービスがTwitterの周辺で試行錯誤している、
という状況なのでしょうか。

「単純なのに効果的」という価値について、考えさせられます。

2010年1月31日日曜日

iPadを使う風景

iPadが発表されましたね。

形や機能など、昨年末からの噂どおりといった感じで、
大きな驚きはなかったものの、
これからのコンピューティングデバイスの、
新たな形態の試み、といえるものだと思います。

従来のコンピューティングデバイスは、
キーボードというハードウェアの存在が、
ほぼ必須条件として考えられてきました。

電子ブックの普及で先行したAmazonのKindleでさえ、
ハードウエアとしてキーボードを搭載しています。

iPod touchやiPhoneで、テンキーというハードウェアを取り去り、
マルチタッチスクリーンに置き換えたAppleにとって、
iPadの形態、すなわちハードウェアとしてのキーボードを取り去った形は、
自然な進化と言えるのかもしれません。

iPadは、「パーソナルコンピュータ」の技術を使いながらも、
人々がそれを、「パーソナルコンピュータ」と呼ばなくなるデバイスかもしれませんね。

この「多機能な板(a multifunctional slate)」は、どんなカテゴリーを切り開くのか、
興味はつきません。

それはともかく、

iPadの発表の場で、Steve Jobs氏の舞台には、
ソファが置いてありました。

「iPadを使う日常の風景とは、こんな場面だよ」

ということを、見せたかったのだと思います。

パーソナルコンピュータが、仕事の道具として一般化した今、
パーソナルコンピュータそのものが、あまり魅力的でない存在に
なってきているのかもしれません。
机にむかって、顧客や上司のメールを目を血眼(ちまなこ)にして読み、
懸命に返信をするための道具になっているのではないでしょうか。

iPadは、

「コンピューティングパワーは、もっと楽しいことに使えるはずだ」
「コンピューティングパワーを、リラックスした場面で使おうよ」

という、提案なのかもしれませんね。

2010年1月18日月曜日

アイデアの歩留まり

「歩留まり」という言葉は、
生産現場などでよく使われる言葉だと思います。

辞書をひいてみると、

「加工に際し、使用原料に対する製品の出来高の割合(大辞林)」

とあります。
不良品を少なくすることを、「歩留まりを上げる」と
言うことも、よくありますよね。

ところで、

製造業の品質の高さが、これまで日本の強みの一つであったのだと思いますが、
これは、「歩留まりを極限まで上げて行こう」というアプローチが、
功を奏してきたのだと思います。

「歩留まりを上げよう、品質を上げよう」というメッセージは、
疑いの余地のない、否定できない考え方のように思えます。
この考え方を、愚直に実行してきたからこそ、
工業立国としての日本が、今まで成り立ってきたのかもしれません。

しかし、企業の中の仕事を見渡してみたときに、
今、多くの企業が、
「新しい価値作り」がなかなかできない、
という課題に直面しているのではないでしょうか。

この、新しい価値作りというフェーズで、
もし、「歩留まり第一、品質第一」という価値観が、
組織を支配してしまったとしたら、
はたして、新しい価値が生み出せるかどうか。

光るアイデアを出せる人・組織は、
その何倍・何十倍もの、
光らなかったアイデアを出しているものです。

価値のモトとなる「新しいアイデアの歩留まり」という表現があるとすれば、
その歩留まりは、とても低い、という認識が、
まずは必要かもしれません。

低い歩留まりに対抗するには、
「数多くのアイデアを出す」こと、
それらのアイデアをバカにしないこと、
足りない部分を、補い合うこと、
そして、
つねにポジティブに向き合うことが、
大切なのではないか、とおもう今日この頃です。

2010年1月12日火曜日

オタマトーン

おもしろいおもちゃ(楽器)をみつけました。
かわいいです!



意外と安く買えるみたいですね。
オタマトーン(ホワイト)
黒いのもありました。
オタマトーン(ブラック)

2010年1月11日月曜日

TVにつないだMacで使うBoxee

TVにつないだMacを、
Apple純正の簡易リモコン(Apple Remote)で操作したいとき、
OSの標準機能であるFront Rowを使えば、
iTunesに入っている音楽やビデオ、iPhotoに入っている写真を
観ることができます。

さらに、YouTubeなどもリモコンで操作したい場合、
Boxeeというフリーソフトで実現できるようです。

Boxee経由で、YouTubeやFlickrを観ることができ、
リモコンで操作できる範囲が、
Front Rowに比べて大きく広がります。

TVにつないだMacを操作する方法

一つ前の記事で、
MacとTVをつないでみたと書きましたが、

早速、TVにつないだMacの操作方法が、
関心事となりました。

Mac(またはPC)をTVにつなぎ、
TV画面を観ながら操作しようとする場合、
ソファーなどでくつろぎながら操作する場面が想定されます。

そうすると、

TV単体の場合と同様に、
手に持つリモコンで操作したくなります。

Macの場合、Front Rowの機能を使って、
Apple Remote(Apple純正の簡易リモコン)で、
音楽やビデオの操作はできますが、
その他の操作は、その簡易リモコンではできず、
マウスやキーボードを使いたくなる場面が出てきます。

今のところは、Bluetooth接続のマウスを使い、
マウスを手元にもってきた状態で、必要な操作をやってみていますが、
手持ちで操作できるトラックボールのようなデバイスが
欲しい気分になってきます。

プレゼンテーション用に、そのようなデバイスが市販されているようなので、
いくつか検討してみようかと、思っています。

ちなみに、

AppleTVの場合は、
文字入力も含めて、
簡易リモコンですべてを操作するようにデザインされています。

2010年1月10日日曜日

MacとTVをつないでみる

Macと大画面TVをつないで、Mac上で再生したビデオなどを大画面で観てみようと思い立ち、接続ケーブルなどを買って実践してみた。

従来の自宅の環境では、既にAppleTVを介してMacとTVはつながっているが、今回はMacの外部ディスプレーとしてTVを活用してみる。

使用する機材は、以下の通り。Mac本体・TVとも、数年前の機種。

■Mac本体
・MacBook White MA700J/A (Intel Core 2 Duo 2GHz)
・OSバージョン: Mac OS X 10.5.8
・外部ディスプレーポート: Mini-DVI

■TV
・Panasonic TH-37PX500 (37型プラズマTV)
・映像入力端子: HDMI 1系統

■AVアンプ
・YAMAHA DSP-AX863
・HDMI入力: 3系統
・HDMI出力: 1系統

■スピーカー
・BOSE Wave Radio/CD

■接続ケーブル(デジタル映像)
・Apple Mini-DVI to DVI Adapter
・BUFFALO BSHD07D50 (HDMI <-> DVI-D 5m)

■接続ケーブル(アナログ音声)
・ステレオミニプラグ <-> ピンプラグ

以上の機材を、以下のように接続してみた。結構ややこしい。

□映像系の接続

MacBook ←→ Mini-DVI to DVI Adapter ←→ DVI-D to HDMI ケーブル ←→ AVアンプ ←→ HDMIケーブル ←→ TV

□音声系の接続

MacBook ←→ ステレオミニプラグ to ピンプラグ ケーブル ←→ BOSE Wave Radio/CD


TVにHDMI入力が1系統しかないため、AVアンプをHDMIセレクターとして使っている。

音声がアナログのため、とりあえず、ミニステレオ(BOSE)でつないでいるが、このへんはデジタル化も含めて要検討。

この接続で、AppleTVがいらなくなるのかどうか、ちょっと使ってみようと思う。

2010年1月2日土曜日

Webページの好きなところだけプリントできるツール

新年早々、とても便利なWebツールを見つけました。

Webページを印刷するときに、
所望の部分だけを選んでプリントできるツールです。

http://www.printwhatyoulike.com/

BookmarkletをWebブラウザに登録しておくと、
さらに便利だと思います。

使い方は、

プリントしたいWebページのURLを、
上記ページに入力するか、

プリントしたいWebページを表示させた状態で、
Bookmarkletをクリックするか、

で、プリントさせたい部分を選べる画面になります。

プリントさせたい部分をクリックしていき、
左側の、"isolate"ボタンを押すと、
その部分だけが表示され、

あとは、Webブラウザでふつうに印刷するだけです。

Webブラウザの標準機能になってほしいくらい、
便利な機能だと思います。