2006年12月11日月曜日

美しさについて

外観は、内面の表れである」と考えてみると、美しさに対する考え方が、一つ豊かになるかもしれません。「本当の美しさは、中身がないと表現できない」のではないでしょうか。

「機能美」という言葉があります。目的を達成するための機能が実現されたとき、そこに美しさが宿るというのは、素敵なことだと思います。ある目的のための機能を実現する手段は、おそらくたくさんあるでしょう。その手段のうち、余計な飾りが取り除かれ、本質が表れたものがデザインされたとき、美しいと感じるのではないでしょうか。

2006年12月10日日曜日

デザインと装飾

デザインについて考えるとき、デザインと装飾、この違いについて考えてみることがある。巷でデザインについて語られているとき、「それは装飾のことでは?」と感じることがたびたびある。デザインと装飾の違いは、どこにあるのだろうか。

一つの考え方として、「装飾は、加えること」、「デザインは、余計なものを引いていくこと」だ、といえるかもしれない。

素の素材に対して飾りを加えていくことで、楽しさ、美しさを演出するという装飾に対して、混沌とした世界から本質を見つけ出し、不要なものをそぎ落としていくという行為、それがデザインなのかもしれない。

装飾は一過性であることが多く、デザインは永続性を追及していることが多いのではないか、とも思う。

「クリスマスツリーを飾ろう!」とは言うが、「クリスマスツリーをデザインしよう!」とはあまり言わない。もしデザインするのなら、それはクリスマスツリーの再定義、新しい解釈によるリ・デザインであり、面白いチャレンジになるだろう。

参考文献:装飾とデザイン