2009年10月14日水曜日

村上春樹著 1Q84 を読みました

村上春樹さんの小説、1Q84BOOK 1, BOOK 2)を読み終えました。

以前から、村上春樹さんの小説のファンで、
ほとんどの作品を読んでいるのですが、
長編は、重く深い余韻を読後に残してくれ、
短編は、軽快で楽しく、ウイットに富んでいる、
という印象を持っています。

1Q84は、2冊で1000ページの長編で、
読後に、ずっしりとした塊のようなものを、心に感じています。

読んでみて、ひとつ思ったのは、
「この小説は、二人の主人公(青豆と天吾)のラブストーリーである」
という印象をもちました。

他の登場人物、例えば「ふかえり」などの興味深いキャラクターは、
ストーリー展開にはかかせない役割を演じていますが、

その役割は、

青豆と天吾の、20年の空白を埋めるための舞台を整えるためにある、
と感じました。

青豆と天吾のそれぞれのストーリーを、交互に配置し、
読み進めて行くうちに、その二つのストーリーが、
ぐいぐいと近づいてくる、という感覚がおもしろいです。

ストーリーをデザインする、という行為に、
強い興味を持たせてくれる小説だと思います。

2009年9月23日水曜日

東京カワイイ★TV

Kawaii(かわいい)というムーブメントを紹介しているメディアとして、
「東京カワイイ★TV」というテレビ番組があります。
NHKの番組であるところが、面白いところです。

毎週土曜日、NHK総合23:30〜24:00に放送しています。

2009年9月21日月曜日

kawaii(かわいい)が世界に

「かわいい」という言葉が、海外に進出しつつあるようです。

特に、ファッションの世界で、
日本の女子の着こなしが、
注目されているようです。

ゴスロリ(ゴシック・ロリータ)という、
少し前のメイド喫茶ブームとも重なるサブカルチャーが、
欧米の女子に受け入れられている、
という現象が起きています。

欧米の伝統あるファッションショーでは、
今でも、長身細身のモデルたちが、
すまし顔でキャットウォークを闊歩する、
というスタイルが、随分昔から続いています。

一方日本では、
東京ガールズコレクションに代表されるように、
キャットウォークをスキップしながら、
笑顔を振りまき、
それを見ている観客たちが、
携帯で、今モデルが着ている服をリアルタイムで注文する、
という時代になっています。

どちらがいいか、ということはわかりませんが、
日本で生まれつつある潮流が、
今の時代の先端にある気がします。

欧米のセンスある若者たちは、
それに気がつき始めている、と言えるかもしれません。

従来の価値観や権威にとらわれず、
好きなモノ・コトを好きだと言える、表現できるパワー
を感じることができる現象の一つではないでしょうか。

2009年9月7日月曜日

ゆるキャラ大図鑑

先週、書店でゆるキャラ大図鑑という本を見かけ、
思わず買ってしまいました。
かな〜りおもしろいです。

ゆるキャラを生み出すためには、
まじめな人と、サブカルな人が
コラボレーションすると、うまくいくのではないか、
と推察しました。

2009年8月19日水曜日

リノベーションで魅力的になったホテル

先日、伊東にあるアンジンというホテルを利用しました。

ロビーや部屋のなかは、すばらしくデザインされており、
私が泊まった「源泉ヒノキ和モダン」というタイプの部屋は、
とても好ましいしつらえでした。







一方で、通路やエレベーターなど、
おやっと思うほど古いところが見え隠れしており、
ここがリノベーションされたホテルであることに、
少し時間を置いて、気がつきました。

館内の食事処は、モダンな障子で仕切られており、
落ち着いて食事ができ、食事の内容も、
とても満足できるものでした。



ただ、目を天井に向けたとき、
その場所が、かつての大広間(宴会場)であったことを、
天井の意匠が物語っていました。

細かく見てしまうと、
いろいろチグハグな意匠に気がついてしまうのですが、
古い建物を、コストをおさえながら、いいものにしていこうという姿勢は、
好ましく思いました。

また泊まりたいと思う、面白いホテルです。

ちなみに、部屋にあるヒノキ風呂は、
広くて深くて、とても気に入りました。

2009年8月18日火曜日

新型プリウスで山道を

先日、夏休みを利用して、新型プリウスで箱根・伊豆方面を走ってきました。



新型プリウスは、その低燃費性能から今や大人気で、
新車の納車まで何ヶ月も待たなければならないほどのようです。

昨年も、旧型プリウスをレンタルして、走ったのですが、
旧型と大きく異なる印象は、特にそのインテリアでした。



高級感がアップしていて、車格が上がった感があります。
これで従来よりさらに安い価格ですから、
人気もでるはずです。

気になる実燃費ですが、450kmほど走って、23.1km/lという結果になりました。



燃費を意識した走り方はまったくせず、高速道や山道を走ってこの燃費は、
すばらしいと思いました。

燃費の向上のために、さまざまな制御を行っているようですが、
一つわかりやすい制御の仕方としては、
下り坂で充電したバッテリーを、
上り坂でモーターを回すために使っている、
というのが、モニターを見ていると良くわかります。

下り坂、あるいはブレーキング時には、
エネルギーを回収できる機会があり、
それを利用することで、燃費が改善できるのだな、
という実体験をすることができました。

2009年7月29日水曜日

MONTBLANCのボールペンを買ってみました


MONTBLANC(モンブラン)のボールペンを、先日買ってみました。

いつも使っているペンは、LAMYのnoto(ボールペン)や、
STAEDTLERのtriplus fineliner(サインペン)などですが、
フォーマルな場面で使えるペンを、買っておこうかなと思い立ちました。

万年筆も持っていますが、インクの乾くスピードが問題になる場合があり、
ボールペンを選びました。STARWALKER RESINというタイプです。

いかにもフォーマルなたたずまいで、
スーツやシャツのポケットで、映えてくれそうです。
書き味もなめらかです。

2009年7月20日月曜日

Less but Better

ドイツの家電メーカーであるブラウンのデザイナーを努めていた、ディーター・ラムスの作品展を、府中市美術館に見に行ってきた。最終日ということもあって、美術館は盛況だった。

展示されていたものは、1950年代以降のブラウンの家電製品で、そのどれもが「今欲しい」と思わせるものばかりだった。私が高校生の頃、初めて買ったシェーバーが展示してあったりして、なんともなつかしい気分にもなった。

それらのデザインは、一言で言うと、

クリーンである

ということかもしれない。
単にシンプルというだけでなく、

機能をデザインしている

という意志が伝わってくる。

川崎和男さんも常々おっしゃっていることだが、デザインと装飾の違いをよくわきまえていて、気持ちがいい。

ラムスの時代は、家電製品はアナログ技術の時代だった。アナログ技術には、「必然の形態」というものがある。

「ラジオを聴く機械は、こうでなければならない」
「レコードを聴く機械は、こうでなければならない」

という必然性が。

その必然性をしっかり受け止め、クリーンなデザインに落とし込んでいるのが、当時のブラウンの製品かもしれない。

デジタル時代の今、デザインの自由度は大きく増している。アナログ時代にあった機能上の形の必然性が今はなく、自由にデザインできる幅が広がった。その自由度を、うまく活かせるかどうか、それが今、問われているのかもしれない。

展示の中に、ディーター・ラムスの「良いデザインの10箇条」が書かれていた。

  1. 良いデザインとは、革新である
  2. 良いデザインとは、実用をもたらす
  3. 良いデザインとは、美的である
  4. 良いデザインとは、理解をもたらす
  5. 良いデザインとは、謙虚である
  6. 良いデザインとは、誠実である
  7. 良いデザインとは、長命である
  8. 良いデザインとは、最終的にディテールへと帰結する
  9. 良いデザインとは、環境への配慮とともにある
  10. 良いデザインとは、可能なかぎりデザインを抑制する

これらの10箇条は、

Less but Better

という言葉に、集約されていたように思う。

ドイツの建築家、ミース・ファン・デル・ローエは、

Less is more

という格言を残したが、moreをbetterと言い換えたラムスの言葉は、家電メーカーであるブラウン、すなわち、ビジネス上の責任を担っている企業のデザインを率いていたからこその、名言であると思う。

2009年7月4日土曜日

「期待」をデザインする

先日の、某美術大学での、先生たちとのディスカッションで、
もう一つインスピレーションを得たこと、
それが、

「期待」をデザインする

ということでした。

広告や宣伝などのプロモーション手段は、
ある意味、期待をデザインしているのだと思います。

その上で考えるべきことは、
どんな期待を、どんなレベルでデザインするか、
ということかもしれません。

期待を高めすぎると、
後でがっかりさせてしまうかもしれません。

しかし、期待をさせなければ、
そもそも振り向いてもらえない。

このジレンマを解消することが、
期待をデザインすることの、本質かな、
と思います。

マーケティング論の、AIDMA理論や、
マズローの、欲求5段階説も、
からんできそうです。

そして、この「期待のデザイン」は、
「経験デザイン」の中の、
重要な要素になる、と思います。

なかなかチャレンジングで、
面白そうなテーマです。

2009年7月1日水曜日

シャッターチャンスを撮影後に発見する

以前の銀塩フィルムの時代では、
「ここぞ」というシャッターチャンスを意識しながら、
フィルムを大事に使っていたものですが、

デジタルカメラが普及した現在、
フィルム代を気にせず、
いつでも気軽に写真撮影ができるようになりました。

先日、某美術大学で、先生たちと雑談をしていたとき、
カメラの話題になったのですが、
そこで、あることにふと気づきました。

私の場合、
デジカメで、どんどんパシャパシャ撮影をして、
iPhotoに取り込んだ後で、「あ、これいい!」
という具合にしているなと。

これは、
「デジカメの世界では、シャッターチャンスを撮影後に発見している」
と言えるかもしれません。

おそらく、プロカメラマンは、以前から、
大量に写真を撮って、後で選ぶという作業をやっていたのだと思います。

デジカメになって、その作業を、一般の人間もできるようになった、
ということかもしれません。

「ハイ、チーズ」とか、「いちたすいちはに〜」など、
撮影の合図として今でもよく耳にしますが、
これは、大切なフィルムを無駄使いしないように、
シャッターチャンスを意図的に作るための作法だったのだと思います。

デジカメでも、「ハイ、チーズ」は有効だと思いますが、
いい表情は、ハイチーズのかけ声の「前後」に現れるものです。

気兼ねなく何枚でも撮れるデジカメでは、
その辺の表情を捉えられるように写したい、と思っています。