私は、3年ほど前に都心に引っ越してきたのですが、
学生時代からそれまで20年近く乗り継いできた車を、
その時に手放しました。
私自身は、子どもの頃から車が好きで、
スーパーカーブーム('70年代後半)の頃は、
イタリアやドイツの車の名前を、
せっせと覚えたものです。
郊外や、地方の場合は、
車が必需品の所も多いと思いますが、
都心に住んでみると、
自らの移動は公共交通機関で、
大きな荷物は、宅配で事足りることがわかりました。
また、都心では駐車場代が非常に高く、
「ドライビングを楽しむため」というだけでは、
維持費を負担する口実としては、
いささか不足しそうです。
欧州では、LRT(Light Rail Transit)と呼ばれる
路面電車を都市中心部に復活させ、
逆に、中心部への車の乗り入れを規制する施策が
とられている都市が、増えてきているようです。
郊外に車を止め、LRTで中心部に移動し、
車が走っていない街を、歩行者が闊歩する、
そんな都市が、欧州に広がりつつあるようです。
高度経済成長の時代は、多くの人が車を持つことを
夢見て、そして手に入れてきたのだと思います。
そして、経済が成熟した社会では、
車と、車以外の移動手段を公平に検討し、
住みやすい街をデザインしていく時期に
差し掛かっているのかもしれません。
私自身は、休暇をとったときは、
必ず車をレンタルして、
何百kmも走ることにしています。
移動のためというよりも、
運転する喜びを感じたい、と思うからです。
このあたりの欲求は、
合理性だけでは説明ができない領域ですね(^_^)