2009年4月20日月曜日

都市での生活に必要な移動手段

私は、3年ほど前に都心に引っ越してきたのですが、
学生時代からそれまで20年近く乗り継いできた車を、
その時に手放しました。

私自身は、子どもの頃から車が好きで、
スーパーカーブーム('70年代後半)の頃は、
イタリアやドイツの車の名前を、
せっせと覚えたものです。

郊外や、地方の場合は、
車が必需品の所も多いと思いますが、
都心に住んでみると、
自らの移動は公共交通機関で、
大きな荷物は、宅配で事足りることがわかりました。

また、都心では駐車場代が非常に高く、
「ドライビングを楽しむため」というだけでは、
維持費を負担する口実としては、
いささか不足しそうです。

欧州では、LRT(Light Rail Transit)と呼ばれる
路面電車を都市中心部に復活させ、
逆に、中心部への車の乗り入れを規制する施策が
とられている都市が、増えてきているようです。

郊外に車を止め、LRTで中心部に移動し、
車が走っていない街を、歩行者が闊歩する、
そんな都市が、欧州に広がりつつあるようです。

高度経済成長の時代は、多くの人が車を持つことを
夢見て、そして手に入れてきたのだと思います。

そして、経済が成熟した社会では、
車と、車以外の移動手段を公平に検討し、
住みやすい街をデザインしていく時期に
差し掛かっているのかもしれません。

私自身は、休暇をとったときは、
必ず車をレンタルして、
何百kmも走ることにしています。
移動のためというよりも、
運転する喜びを感じたい、と思うからです。

このあたりの欲求は、
合理性だけでは説明ができない領域ですね(^_^)