2009年4月8日水曜日

反省が学びにつながる

先日のNHKの番組「プロフェッショナル」で、
茂木健一郎さんが、
「反省することが、学びにつながる、ということが、
脳科学的にわかってきた」
とおっしゃっていて、ほほーと思いました。

「ポジティブ思考」が流行っている現代社会で、
「反省とはネガティブ思考だからおやめなさい」
という論調を見かけますが、
この、「反省しなくていい」と聞こえる主張に、
私自身は疑問を感じていました。

反省するということは、
実際に起きた残念な結果と、
想定していたよい結果を比較することなので、
「今回のやり方ではうまくいかなかったから、
次回はちがうやり方でやってみよう」
という考え方になれば、それは学びと言えるのだと
思います。

反省しないという、表層的なポジティブ思考になってしまうと、
失敗した理由を深く自覚しないまま、
次々と新しいことにチャレンジすることになり、
時にはうまくいくこともあるでしょうが、
同じ失敗を繰り返すことになり、
本質的には成長していない、ということにも
なりかねない気がします。

一方で、

反省だけに終わって、次のアクションにつながらない
ということも、結構あるのではないかと思います。

強烈な失敗を経験すると、チャレンジそのものを
やりたくなくなるものです。

「反省しないでチャレンジを繰り返す」
「反省だけで次への行動がない」

この、両極端な態度は、結構身近にもあったりしますよね。

反省という行為を、高質な内省ととらえて、
それを自己の成長・学びとして、つぎへのチャレンジに活かす、
そんなサイクルを回せたらいいのかな、と思いました。

追記:
「反省」でなく「後悔」が、放送で言っていたことでした。
若干意味が違ってきますね。
「自分の選択に反映される価値観や世界観を反省し、
考え方を変えるきっかけにもなるわけです。」
とも茂木さんがおっしゃっているので、
お許しください(^^;)