2009年7月29日水曜日
MONTBLANCのボールペンを買ってみました
MONTBLANC(モンブラン)のボールペンを、先日買ってみました。
いつも使っているペンは、LAMYのnoto(ボールペン)や、
STAEDTLERのtriplus fineliner(サインペン)などですが、
フォーマルな場面で使えるペンを、買っておこうかなと思い立ちました。
万年筆も持っていますが、インクの乾くスピードが問題になる場合があり、
ボールペンを選びました。STARWALKER RESINというタイプです。
いかにもフォーマルなたたずまいで、
スーツやシャツのポケットで、映えてくれそうです。
書き味もなめらかです。
2009年7月20日月曜日
Less but Better
ドイツの家電メーカーであるブラウンのデザイナーを努めていた、ディーター・ラムスの作品展を、府中市美術館に見に行ってきた。最終日ということもあって、美術館は盛況だった。
展示されていたものは、1950年代以降のブラウンの家電製品で、そのどれもが「今欲しい」と思わせるものばかりだった。私が高校生の頃、初めて買ったシェーバーが展示してあったりして、なんともなつかしい気分にもなった。
それらのデザインは、一言で言うと、
クリーンである
ということかもしれない。
単にシンプルというだけでなく、
機能をデザインしている
という意志が伝わってくる。
川崎和男さんも常々おっしゃっていることだが、デザインと装飾の違いをよくわきまえていて、気持ちがいい。
ラムスの時代は、家電製品はアナログ技術の時代だった。アナログ技術には、「必然の形態」というものがある。
「ラジオを聴く機械は、こうでなければならない」
「レコードを聴く機械は、こうでなければならない」
という必然性が。
その必然性をしっかり受け止め、クリーンなデザインに落とし込んでいるのが、当時のブラウンの製品かもしれない。
デジタル時代の今、デザインの自由度は大きく増している。アナログ時代にあった機能上の形の必然性が今はなく、自由にデザインできる幅が広がった。その自由度を、うまく活かせるかどうか、それが今、問われているのかもしれない。
展示の中に、ディーター・ラムスの「良いデザインの10箇条」が書かれていた。
- 良いデザインとは、革新である
- 良いデザインとは、実用をもたらす
- 良いデザインとは、美的である
- 良いデザインとは、理解をもたらす
- 良いデザインとは、謙虚である
- 良いデザインとは、誠実である
- 良いデザインとは、長命である
- 良いデザインとは、最終的にディテールへと帰結する
- 良いデザインとは、環境への配慮とともにある
- 良いデザインとは、可能なかぎりデザインを抑制する
これらの10箇条は、
Less but Better
という言葉に、集約されていたように思う。
ドイツの建築家、ミース・ファン・デル・ローエは、
Less is more
という格言を残したが、moreをbetterと言い換えたラムスの言葉は、家電メーカーであるブラウン、すなわち、ビジネス上の責任を担っている企業のデザインを率いていたからこその、名言であると思う。
2009年7月4日土曜日
「期待」をデザインする
先日の、某美術大学での、先生たちとのディスカッションで、
もう一つインスピレーションを得たこと、
それが、
「期待」をデザインする
ということでした。
広告や宣伝などのプロモーション手段は、
ある意味、期待をデザインしているのだと思います。
その上で考えるべきことは、
どんな期待を、どんなレベルでデザインするか、
ということかもしれません。
期待を高めすぎると、
後でがっかりさせてしまうかもしれません。
しかし、期待をさせなければ、
そもそも振り向いてもらえない。
このジレンマを解消することが、
期待をデザインすることの、本質かな、
と思います。
マーケティング論の、AIDMA理論や、
マズローの、欲求5段階説も、
からんできそうです。
そして、この「期待のデザイン」は、
「経験デザイン」の中の、
重要な要素になる、と思います。
なかなかチャレンジングで、
面白そうなテーマです。
もう一つインスピレーションを得たこと、
それが、
「期待」をデザインする
ということでした。
広告や宣伝などのプロモーション手段は、
ある意味、期待をデザインしているのだと思います。
その上で考えるべきことは、
どんな期待を、どんなレベルでデザインするか、
ということかもしれません。
期待を高めすぎると、
後でがっかりさせてしまうかもしれません。
しかし、期待をさせなければ、
そもそも振り向いてもらえない。
このジレンマを解消することが、
期待をデザインすることの、本質かな、
と思います。
マーケティング論の、AIDMA理論や、
マズローの、欲求5段階説も、
からんできそうです。
そして、この「期待のデザイン」は、
「経験デザイン」の中の、
重要な要素になる、と思います。
なかなかチャレンジングで、
面白そうなテーマです。
2009年7月1日水曜日
シャッターチャンスを撮影後に発見する
以前の銀塩フィルムの時代では、
「ここぞ」というシャッターチャンスを意識しながら、
フィルムを大事に使っていたものですが、
デジタルカメラが普及した現在、
フィルム代を気にせず、
いつでも気軽に写真撮影ができるようになりました。
先日、某美術大学で、先生たちと雑談をしていたとき、
カメラの話題になったのですが、
そこで、あることにふと気づきました。
私の場合、
デジカメで、どんどんパシャパシャ撮影をして、
iPhotoに取り込んだ後で、「あ、これいい!」
という具合にしているなと。
これは、
「デジカメの世界では、シャッターチャンスを撮影後に発見している」
と言えるかもしれません。
おそらく、プロカメラマンは、以前から、
大量に写真を撮って、後で選ぶという作業をやっていたのだと思います。
デジカメになって、その作業を、一般の人間もできるようになった、
ということかもしれません。
「ハイ、チーズ」とか、「いちたすいちはに〜」など、
撮影の合図として今でもよく耳にしますが、
これは、大切なフィルムを無駄使いしないように、
シャッターチャンスを意図的に作るための作法だったのだと思います。
デジカメでも、「ハイ、チーズ」は有効だと思いますが、
いい表情は、ハイチーズのかけ声の「前後」に現れるものです。
気兼ねなく何枚でも撮れるデジカメでは、
その辺の表情を捉えられるように写したい、と思っています。
「ここぞ」というシャッターチャンスを意識しながら、
フィルムを大事に使っていたものですが、
デジタルカメラが普及した現在、
フィルム代を気にせず、
いつでも気軽に写真撮影ができるようになりました。
先日、某美術大学で、先生たちと雑談をしていたとき、
カメラの話題になったのですが、
そこで、あることにふと気づきました。
私の場合、
デジカメで、どんどんパシャパシャ撮影をして、
iPhotoに取り込んだ後で、「あ、これいい!」
という具合にしているなと。
これは、
「デジカメの世界では、シャッターチャンスを撮影後に発見している」
と言えるかもしれません。
おそらく、プロカメラマンは、以前から、
大量に写真を撮って、後で選ぶという作業をやっていたのだと思います。
デジカメになって、その作業を、一般の人間もできるようになった、
ということかもしれません。
「ハイ、チーズ」とか、「いちたすいちはに〜」など、
撮影の合図として今でもよく耳にしますが、
これは、大切なフィルムを無駄使いしないように、
シャッターチャンスを意図的に作るための作法だったのだと思います。
デジカメでも、「ハイ、チーズ」は有効だと思いますが、
いい表情は、ハイチーズのかけ声の「前後」に現れるものです。
気兼ねなく何枚でも撮れるデジカメでは、
その辺の表情を捉えられるように写したい、と思っています。
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