なにかの答えを探すとき、
そこに、たった一つの正しい答えがある、
という前提を、無意識にもちながら、
探してしまっていることが、
よくあるのでなないかと思います。
学生時代に、試験問題に答えを書く訓練を受けてきた
私たちにとって、それは、
無意識の行動になっていると言ってもいいかもしれません。
現実の世界では、答えが一つに定まらない、
いろんな答えがありえる状況に、直面します。
そんなとき、裏付けデータなどを調べながら、
唯一の正しい答えらしきもの(最適解)を
導きだそうと、努力するかもしれません。
解を見つける当事者みんなが、納得できるものが
見つかればいいのですが、
データで証明できることばかりではないのが、
また現実です。
答えに近づく努力をした結果、
一つに絞れない状況になったとき、
大切になるのが、意思決定ではないでしょうか。
データで証明された答えが導けない場合、
なにを拠り所として、意思決定を行うのか。
これが、組織のリーダーに求められる資質なのかもしれません。