2018年12月30日日曜日

万年筆を使う理由

週末、自宅や図書館でメモをとるときに万年筆を使っている。10年ほど前にこの万年筆を購入してから、なんとなく使い続けている感じだ。

気がつくと何週間も使わないこともあり、ふと使おうとしたときにインクが固まって書けないこともしばしばだが、そのたびに水洗いしてインクを入れ直し、また使ってみるということを繰り返している。

効率が悪いといえばそうだが、大事にしたいのは効率ではない。ペン先から描き出されるくっきりとした色の線や、インクのほのかな匂いを含めた、おおげさに言えば筆記体験を大事にしたいということなのだろうと思う。

これまで使っていたものが、ペン先の部分がややぐらつくようになってきて、そのうち修理をお願いしようかと思い始めていたので、もう一本くらい持っていてもいいかなと思い、銀座のITOYAでいろいろ見てみたところ、リーズナブルな価格でしっくりきそうな一本に出会った。LAMYのsafariという製品で、all blackという限定色らしい。高級品ではないのだが、ペン先まで黒く塗装されていて落ち着いた雰囲気がある。ボディはプラスチック製なので、かなり軽い。万年筆としては軽すぎるかもしれないが、強くなりがちな筆圧を抑える効果はありそうだ。

LAMY safari all black