そんな気分の週末、もう一人のスティーブ、すなわちジョブズと一緒にアップルを立ち上げたウォズニアック氏の自伝
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「ある夏、どうしてもお金がいるのでアルバイトがしたいってジョブズが言ってきた。大学に求人情報を見に行ってみたら、ショッピングモールで一週間、『不思議の国のアリス』の格好で立つっていうアルバイトがあった。アリスと白ウサギ、帽子屋の三人が必要だという。
(中略)
こうして、ジョブズとその彼女、それに僕(ウォズ)の三人は『不思議の国のアリス』のキャラクターに扮することになった。
(中略)
あるときは僕が白ウサギ、ジョブズが帽子屋の格好をし、あるときはその逆という具合でやった。
(中略)
でも、ジョブズはあまり楽しくなかったらしい。それから何年も後、あのときは楽しかったなぁって(ジョブズに)言ったら、「あんなろくでもない仕事はないよ。払いも悪かったし」と言われてしまった。
なんとも微笑ましい。
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝