2013年12月7日土曜日

Evernoteの使い道 その後

Evernoteを実用に使い始めて1年半ほど経つ。Webクリッピングを中心にした使い方が習慣化して、今では手放せないツールになっている。

使い始めた頃は、ノートの整理方法として、ノートブックをたくさん作っていく分類よりも、気軽なタグ付けによる方法がいいと感じていた。一つのノートを複数のノートブックに入れることはできないが、複数のタグを付けることはできるので、柔軟な整理や検索ができると思っていた。

ところが使い込むうちに、タグでの分類方法をあまり便利に感じなくなってしまった。全文検索を使えば、タグをつけるまでもなく目的のノートを探すことができるので、タグを起点にノートを探すことを、自分はほとんどしていないことに気がついた。

ノートの中にある単語と同じ文字列のタグをつけたところで、検索するためには全文検索で事足りるということになる。

以前の記事で、「タグを付けられるのであれば、ノートブックは1つでいい」と書いたが、上記のような経緯で、今では「分類はノートブックでやる」という方針に変えた。

では、タグを何に使うか。

タグを「分類(客観軸)」に使うのではなく、「そのノートを参照する自分の目的(主観軸)」という視点で使うことにしてみたらどうだろうか。

例えば旅行好きの人が、旅行に関係するWeb記事を多数クリッピングしていたとする。それらの記事は、「旅行」というノートブックにまとめてしまうとざっくりしすぎなので、例えば「温泉」とか「ビーチ」とか「航空会社」などの分類でノートブックを作り、必要ならそれらを「旅行」というスタックでまとめておく。

このように、ノートブック(とスタック)を使って、記事の内容による客観的な分類をしておく。

ここまでは、タグはいっさい使っていない。

さて、今度の正月休みの旅行計画を立てようとしたとしよう。ここで初めてタグを使う。例えば、以前クリッピングしていた、ある温泉宿の記事(ノート)を見ていて、「ここは次の旅行先の候補だな」と思ったとき、そのノートに「2014年正月旅行先候補」というようなタグを付ける。

別の宿や、あるいは航空会社に関連する記事(ノート)も、次回の旅行の検討で参照しておきたいと思ったものには、同じ「2014年正月旅行先候補」というタグを付けておく。

こうすれば、「今度の正月旅行」という「自分の目的」に関連したノートに、すぐにアクセスできるようになる。

Evernoteでのタグは、複数のノートブックに分散したノートを、「自分の目的」でまとめたい場合に、その便利さが発揮される手段になるかもしれない。