10代の頃に録りためたカセットテープが、
今でも部屋の片隅に置いてあります。
1980年代の頃、私が中学・高校生だった頃は、
FMラジオを録音することを、
「エアチェック」と呼んでいて、
好みの番組や曲を、カセットテープに録音していました。
当時のFM番組は、
録音されることを前提に放送されているものが多く、
曲のイントロと、DJのトークがかぶることなく、
曲だけを録音しやすいように、配慮されていました。
このように録りためていたカセットテープですが、
10年以上前にカセットデッキを処分して以降、
自宅で聞く手段がなくなってしまい、
最近までまったく放っておいていました。
先日、このカセットテープの山を処分しようかと思い立ち、
整理していたところ、
ラベルに書いてあるアーティスト名を見るたびに、
「もう一度聞いてみたい」
と思うテープが、たくさん出てきました。
いろいろ考えた末、先日電気店でカセットデッキを購入し、
1日1本程度のペースで、カセットテープに録音された音楽を、
iPodで聞ける形にしています。
やり方は思いのほか複雑で、
カセットデッキをMacにつなぎ、
Mac上で、GarageBandというDTMソフトウエアを使って、
テープの音を録音、そのデータをiTunesに転送、
という経路をたどって、ようやくiPodで聴けるようになります。
なかなか手間のかかる作業ですが、
20年以上前に録音したものが、
今だからこそ、また新鮮に聴こえてくることに、
すこしうれしさを感じてしまいます。