X-T1を購入してからすぐ、写真の色合いを決めるフィルムシミュレーションの設定は、もっとも鮮やかなVelviaを選んでいる。
多くの場合、この設定で好みの色合いになっていると感じているのだが、ある時、RAW画像(撮像素子から得られた生データ)と、Velviaのフィルムシミュレーションが施されたJPEG画像を見比べた時、RAW画像のほうが好みの色合いになっている写真があることに気づいた。
こうなると、すべての撮影でRAW画像も保存して、あとから設定を加えて(現像というらしい)好みの色合いに仕上げるということをしてみたくなるが、設定できるパラメーターの組み合わせを考えると気が遠くなってしまう。
色合いが異なる写真を手軽に撮影するために、ブラケティング撮影で3種類のフィルムシミュレーションを同時に撮影することにしてみた。
ブラケティング撮影というのは、X-T1の場合、設定を変えた3コマの写真を同時に撮影してくれる機能で、変化させる設定は、露出/ISO感度/フィルムシミュレーション/ダイナミックレンジ/ホワイトバランスのいずれか一つを選ぶことができる。
今回、いくつかの色合いを試してみたかったので、フィルムシミュレーションのブラケティング撮影の設定をしてみた。選べる設定は3種類なので、
Velvia
CLASSIC CHROME
MONOCHROME
を選んでみた。
撮影してみると、かなりメリハリのある違いがあり面白い。Velviaの鮮やかな色合いが好ましい写真もあれば、CLASSIC CHROMEの落ち着いた発色がしっくりくる写真もある。MONOCHROMEで魅力を再発見するカットもあり、しばらくこの設定でブラケティング撮影を楽しんでみることにしよう。
X-T1 XF23mm F1.4 1/80 sec. ISO 2500 0EV
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冬の夜の日本橋。Velviaでフィルムシミュレーションした写真は、少し華やいで見える。 |
X-T1 XF23mm F1.4 1/80 sec. ISO 2500 0EV
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CLASSIC CHROMEでフィルムシミュレーション。冬の寒さを感じる落ち着きある色。 |
X-T1 XF23mm F1.4 1/80 sec. ISO 2500 0EV
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MONOCHROMEも味わいがある。 |