自宅のiMac用に、Magic Trackpadを購入してみた。
今までは、サードパーティ製のワイヤレス小型マウスを使っていたが、iMacにLionをインストールして以来、マルチタッチのタッチバッドが欲しくなってきてしまった。
iMacにLionをインストールする1ヶ月ほど前に、LionがプレインストールされているAirを使い始めたが、Airのマルチタッチに慣れるにつれて、「これはかなり使えるな」という印象が強くなり、デスクトップのiMacでも使ってみることにした。
Lion OS自体が、マルチタッチジェスチャーを前提にしたユーザーインターフェースを多用しているため、LionにアップデートしたMacは、Magic Trackpadの使用がフィットするように感じる。
一方で、マルチタッチの場合、タッチする指の本数や動かし方で、どのような操作指示になるかを覚える必要がある。
直感となじみやすいマウスに比べて、見た目は「平らな板」でしかないトラックバッド上で、様々な操作ができることを直感的に知ることはできない。指でなぞってポインタを移動させる、という程度のアフォーダンスはあるかもしれないが、2本指、3本指、4本指でどのような動作になるかを直感することは難しい。
なんだか、「真っ黒(または真っ白)な画面で、打ち込むコマンドを知らないと操作できないコマンドラインインターフェース」とイメージが重なってしまう。
マウスという直感操作可能なポインティングデバイスが普及して20年ほどだろうか。今、それが主流の時代が徐々に変わりつつあるのは確かかもしれない。
マルチタッチの登場で、タッチの操作方法が一旦複雑化する過程に入った後、どのような洗練された操作方法が生み出されるのか。ゲームの世界では、ボディアクションで操作するKinectが流行ってきている。これからの動向が楽しみだ。
Apple Magic Trackpad |